top of page

第98回九州エスぺラント大会配布資料01

2026-05-23: エスペラント伝習所須恵作成

 

       エスペランテイストなら是非読んでほしい図書の紹介

 

 ここに紹介する三つの図書は、かなり前に手に入り、ぜひ読まなければならない本だと思っていましたが読む機会を逃したままでした。後期高齢者になり終活に取り組む中、意を決して読むことにしました。その結果もっと早い時期に読めば良かったと反省し、皆さんへ紹介することにしました。

 

  • 『ザメンホフ』: いとうかんじ著、日本語、全8巻、5000頁以上、各巻2000円

 ザメンホフ博士がエスペラント語を発表し、広く普及させようと活動した時期の手紙の記録です。ある程度エスペラント語を学習した人でないと、内容を理解できない心配があります。しかも膨大なページ数なので、気合を入れて読まなければ読了出来ないでしょう。

 それでも私は、この本を沢山の人に読んで欲しいと考え貸出す計画を思いつきました。 読者募集の詳しい情報は下記のHPをご覧ください。勇気ある読者が現れるのを待っています。

 https://atomkonto.wixsite.com/zamenhof-8-libroj 

 

 第8巻『ザメンホフ 余滴』(ザメンホフ全集刊行顛末記)の興味ある小見出しを紹介します。

〔暗号書エスペラント〕

  • アボツオ言語のかずかず 2.通読できないはずの本を精読されて 3.リングベ・ウニベルサーラの文法 4.一歩前進二歩後退の原エスペラント 5.ハイネのバラードを訳してみたら 6.原エスペラントから現エスペラントへ 7.興味のないひとには面白くもないだろう 8.ぼくのほうではますますたのしくてやめられない 9.まず語根以外のものについて 10.有名な接尾語などにも出身地の名札を 11.『第一書』にはどんな語根が 12.たいていのものはあげてみたつもりだ 13.暗号書はこうしてつかう

〔実録エスペラント繁盛記〕

  • 『国際語。前書きと全学習書』の前書きへのまえがき 2.第一の問題はこんなふうに解決した 3.第二の問題はこんなふうに解決する 4.第三の問題はこんなふうに解決する 5.各国語によるタイトル・標語など 6.ルドビコは見当ちがいの大名人 7.避けては通れないお金勘定 8.すばらしい反響があったとはいえそうにない 9.ほんとうの経過をたどってみれば 11.第二書のまえがき 12.国際語の仲間との対話 13.大風呂敷のあと仕末 14.最初の練習文例集

15.第二書への追加 16.これからどうするか 17.90年後の反省 18.ヘブライ語版とイーデイッシュ語版の第一書 19.いくらか組織だった学習書 20.ひとり立ちの第一歩 21.二年目の決算報告 28.夢は世界をかけめぐる 29.繁盛を追いこす貧乏 30.おかしな人たち

〔エスペラント語の字引きへの前書き、の抜粋〕

 このパンフレット中に国際語「エスペラント」の字引がおさめてあります。この字引の特色は、これをおぼえた方はもはやこの言葉をすっかり知っている、といっていいというふうに構成されているてんにあります。どうか〔このパンフレットをおしまいまでよまれて〕エスペラント語がお気にめしたかどうか、あなたをこの言葉をすっかり習得された方々の一人に数えてよいかどうかをお答えください。 〈中略〉 このエスペラント語は、あなたがそれを習得されたなら全世界と文通でき、世界中の誰もが、たとえその人がこの言葉のことを全然知らないときでも、すぐにあなたの書いたものを理解できるように組み立てられています。 〈後略〉

  • 『美しいエスペラント文とは何か』: G. J. デーヘンカンプ著、 Arĝenta Grupo訳

(朝比賀 昇・山崎良文・加藤 巌・中塚公夫・山口美智雄 共訳)、1995年、86頁、1000円

〔付録〕エスペラント・日本語 対訳 

(1) プーシュキン著、グラボウスキー エス訳 『吹雪』

(2) ジェルシヴィツ著、ロトウクヴィッチュ エス訳 『シ-ザー』

〔はじめに〕

 エスペラントは60年ものあいだ既に存在してきた。エスペラントの創始者ザメンホフやこの言葉の初期の開拓者達が、60年も経っているのに未だ世界中で使われる言語という理想が完全には実現されていないということをもし知ったならば、幻滅を感じて、理想を現実化することについての希望をあきらめてしまったであろう。しかし、彼らは世界を私たちとは違ったふうに見ていたのであった。あまりにも楽観的に、いつの日にか、国際語問題や彼らが解決した方法を世界は感謝と共に採用するだろうという希望を持ちすぎたのであった。 〈中略〉

 つまり内面的にもエスペラントは多くのことを経験してきた。以前には、しり込みしながら自信なさげに使われたこの言葉は、ついに殆どあらゆる面で民族語と同じ価値を持っているという事実に対する疑いはもはや存在しないという、そんな自信をえたのであった。 〈中略〉

 エスペラントを文学的に応用した、新旧の例として二つの翻訳を巻末に収録して、エスペラントには根本的な変化というものは起きていないのだということを私は証明した。その翻訳というのは、エスペラントがまだ非常に原始的だった第一年目に A. グラボウスキイが訳した A. プーシュキンの「吹雪」と、エスペラント自身がもつあらゆる可能性を活かして最も現代的な感覚でエスペラントを使う術を心得ている I. ロトクヴィッチュによって訳された M. エルシッチュ作「シーザー」の一部である。 〈後略〉        アムステルダムにて 1947年5月25日 G. J. デーヘンカンプ

 

3.『エスペラントでは感情をどう言い表すか』

Esprimoj de Sentoj en Esperanto: Verkita de Edmond Privat、Arĝenta Grupo訳、1995年

〔はじめに〕

 この小著は学習書ではない。助言や規則を教えるのを目的にしているのではない。現在使われている状態でのエスペラントという言語をじっと観察しただけである。 〈中略〉 第5章以降では、表現したいという欲求を満足させるために人間の感情が活き活きと働くときに、それらの話し言葉がどのようにしなやかさを発揮するかを示した。 〈中略〉

 有名な言語学者であり、文体論の開拓者でもあるシャルル・バイ教授に対して、この講座を開かれたご決断について、また、言語が生活にどう結びついているかを研究する事への関心を呼び起こして下さったことについて、厚くお礼を申し上げたい。 〈後略〉 

                           1930年6月、ジュネーヴにて エドモン・プリヴァ

 

【Arĝenta Grupo】 日本の熟年エスペランチストの非営利ヴォロンテイア集団。1995年2月の小林司・荻原洋子夫妻の呼びかけで発足しました。ザメンホフは58歳で亡くなりましたが、彼以上に長生きしている人は彼の遺志を継いでエス語普及のために1年間に少なくとも1日以上の労力奉仕をしよう、個人では出来ない仕事も、皆でまとまって共同作業をすれば、かなりのことが出来るだろう、という考えで集まりました。さしあたっては美しいエスペラントを書くためと、エスペラントについての常識を養うための洋書を訳して発行することから始めました。会則も会費もなく、義務もありません。定年以上くらいの方で、エスペラントの為に働きたい方は参加してください。ワープロ打ち、翻訳、コピーなど、各種の仕事があります。

bottom of page