4.PTSDにより妻に異常行動が現れた
19日朝、妻に異変が現れた。 朝起きると娘が風呂場を覗いて欲しいと言いました。 浴室に入ると、相馬市から持ってきた衣服が浴槽のお湯に浸かっていた。
隣の妻を見ると、妻自身も下着がずぶ濡れになっていました。 「福島から持ち帰った衣類が放射能に汚染されているので、洗濯してきれいにしないといけない」と興奮気味に語った。
19日の夜、妻はほとんど眠れず、救急車やパトカーのサイレンを聞くと飛び起きて荷物をまとめようとした。 そして、車の赤いテールライトを見て、彼女はこう言いました。「パトカーが来るよ。 原子力発電所が爆発した。 私たちは避難しなければなりません。」 そう言って彼女は飛び跳ねるような奇妙な行動をとった。
妻の異変に気づき、栗東町市福祉課に相談したところ、滋賀県精神医療センターを紹介され医師の診察を受けることになった。 妻は相馬市にいた頃、軽いうつ病で病院に通い、原発事故前には症状は軽くなっていました。
妻を診察した医師は、「あなたはもともとうつ病だったのですが、今は別の状態(躁状態)に変化しています。 最も重要な懸念は、躁状態からうつ病に戻った場合、衝動的自殺の危険にさらされることです。 だからこそ、すぐに病院に行く必要があります。」
妻は原発事故と放射線被害への不安からPTSDと診断されました。 そして彼女は1年間入院し、2012年4月に退院しました。医療費は66万円以上かかりましたが、無料ではなく自費でした。 病院に長期分割での支払いをお願いしました。
妻は退院後も通院を続けています。 しかし、原発事故によるPTSDを患っているため、医師から「一時的に福島に戻ることは許されるが、住むことは許されない」と言われた。