8.最後に言います
大震災当時、私は町内会長を務めており、地域の皆さんを訪問して地震の被害状況を確認しました。 私たちが暮らす相馬地域は、歴史と豊かな自然があり、地域の人々が助け合いながら生きてきました。
しかし、原発事故により地域住民は離散し、私たち家族は豊かで平穏な生活からどん底の生活を強いられました。
妻は原発事故でPTSDを発症し、家族は相馬市に戻ることができなくなった。 そして、娘と私の希望と夢は打ち砕かれました。
両親は苦労して建てた大きな家を失い、私と父は会社が倒産して職を失い、両親は健康状態が悪くなり寿命が縮んでしまいました。
私たち家族は避難区域外に住んでいましたが、原発事故による被害は本当に計り知れません。
原発事故による被害は深刻かつ甚大なものであり、12年を経た今もなお進行中であることを裁判官の皆様にはぜひご理解いただきたいと思います。
また、私は「関西」の避難者裁判の原告団代表でもありますが、昨年6月の原発賠償訴訟の最高裁判決は絶望的でした。
判決は、たとえ国が津波を防ぐために規制権限を行使したとしても、津波による被害を防ぐことはできなかったので、国は賠償責任を負わないとの判決であった。
私はこの判断は間違っていると思うが、政府は原発事故が起こる前、「原発は安全であり、事故は起こらない」と言っていた。しかし、実際に原子力発電所の爆発が起こった場合、誰も責任を負いません。 このような不正を許すべきではありません。
裁判所には、国民が司法に期待する正義が確実に行われることを心より願っております。
政府は何の責任も取らず、被害者に苦痛と被害を強いる原発の運転をただちに停止すべきであることを強調して、私の意見陳述を終わります。
意見陳述書 (日本語) : https://no-genpatsu.main.jp/download/iken_satou.pdf
テイナ コルドバ (英語) : https://globalejournal.org/contributors/tina-cordova
被爆者 (エス語,英語,イタリア語) : https://atomkonto.wixsite.com/hibakusha